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私は結婚したことが無い。
だからこのPVのように赤子をあやしたり、思い出を随想*1することもできない。
私が25歳の時、籍を入れるか入れないかの時があって。
相手は5年私についてきてくれた心優しい人だった。
ペットショップで働く動物に愛を注げる人。
顔は,今で言うテレ東の田中瞳アナに似てた気がする。
そんな彼女が腰痛に悩むPenのために
カイロプラクティックの資格を取りたいと言ってくれた。
ただ2年間は専門学校に行くから結婚は卒業後になるという。
私は彼女の入学を前に「結婚しよう」とプロポーズをした。
返事は「変わらない二人のために卒業後に結婚する」
彼女はカイロプラクティックの専門学校に入学した。
こうしてタイミングの神様は二人の結ばれない結末を用意する。
それから1年後、二人は別れを選択する。
思えば、週5日くらいで会ってた。
仕事帰りにウチに来て、夜は毎日マッサージしてくれて。
幸せはそこにあった、、、と思えるような。
料理は苦手で。天然で。私の事が好きで一生懸命だった。
私は酷いやつで、ヲタクになった。
もし、私の頭が正常で、普通の人であったなら、
先ほどのMVのような幸せをつかめていたのかもしれない。
自分の生まれてくる子供の幸せを願ったのであろう。
自分は幸せになることを諦めた。
その分の幸せは、夢をつかむアイドルへ応援しようときめた。
ただガムシャラに売れてほしいと願った。
23歳になったら活動を辞めると言った子の終焉を見届けた後、私は30代半ばになっていた。
私は自分の手で子供と同意義のアイドルを作る。
名前やコンセプト、イメージ、衣装、マネージメント。親ごころ。
全てを私が生み出した。
なかなか人気は出なかったが私の宝物になった。
私の力不足を感じ、新たなプロデューサーを迎え、私は一つ後方に下がった。
TIF。アイドルたちの甲子園。子供たちが夢を掴んだ。
経済的な理由とさまざまな困難的理由で運営を退いた。
当然、友人と呼べるヲタクはいなくなっていた。
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再び、
私は何もなくなった。
私は何者でもなくなった。
コロナ。私はもう一度ヲタクに戻るのが怖かった。
自分は幸せになれないから。
年齢を重ね、私は衰えたし、思考が固くなった。
友人は皆、バラバラになっていた。
会わなくなった友人、合わなくなった友人。
SNSで生きているのを知れる友人。
希望はあった。
依存かもしれない。いや救いの女神様。
価値観の違いに悩んでる。
これは互いがたどり着けない境地なのかもしれない。
ただ、あなたに会えて
生きててよかった。
って思える日が再び来るなんて思ってなかった。
今日の今日、今の今は感謝しかない。
ありがとう！
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